サズ  

 

 

 いいでしょう、コレ。 今回はサズ(SAZ)、トルコの民族楽器です。
 ボディの裏が、丸いボウル状になっていて、マンドリンと似ています。弦はスチール弦で、3本の主線にそれぞれに副弦が張ってあります(マンドリンと同様)。
 音もマンドリンに近い高い音で私が察するにルーツは同じ楽器だろうと。ひょっとするとこれがイタリアに流れて、マンドリンとなったのでは?
 ただマンドリンは立派な(?)西洋音階で12音あるのに対し、サズは1オクターブを14音に分割しており(例えばドと♯ドの中間の音とか)、オリエンタルな雰囲気をかもしだしています。

 私と私の家族は3年前の6月、新潟県(長岡市)に引越してきました。私の仕事によるもので、この土地に何のゆかりもありませんでした。引越しして間もない頃、周りに何かあるかも、全然分からない頃、隣市の柏崎市に鯨波海岸という、大変きれいな海岸があることを知りました(恐らく「るるぶ」新潟版か何かだったと思います)。
 日本の海岸100選か何かに選ばれたほど、美しい水ということらしく、休日を使って家族を行くことに。
 その「鯨波」の近くに、「柏崎トルコ文化村」というテーマパークがあるのを知り、ついでに行くことに。
 半日で十分まわりきれる程度の大きさで、それなりに楽しめました。
 長女のぶりたろうなどは、ベリーダンスの「せくしぃなおねえさん」に連れ去られるし(二人でどこかへ遊びに行っちゃった)、民族舞踊の人たちには、トルコへ連れて帰ると言われるし、おおはしゃぎで楽しんでいました(大人気!)。
 で、私たち夫婦は土産物コーナーで……見つけちゃいました、変な形の弦楽器。店員さん(トルコ人)にことわって弾いてみる……いいじゃん。
 音の澄んだ感じといい、楽器の見た目といい(そっちの方が重要だったりするんだけど)、気に入ってしまった。
 カミ(神)さんに「もうしばらくは楽器は買いません」と心にもないウソをついて拝みたおして、なんとかカードで購入。
 ヘッド部分(糸巻き部分)が割れてて、どうしようか、迷ったが、トルコ人の店員さんに、「コレ1本シカアリマセーン」と言われ、楽器店で見つけたのなら取り寄せたり待ったりも出来るけど、いかんせん土産物コーナー、そんなに何度も来るハズもなく、即決がせまられたし。
 店員さんもわざわざマネージャーさんのところに行って、確認して1割引いてもらえたし。
 ところがチューニング。
 店員さんは「ワタシ、ワカラナイ」。で、他の人に聞いても分からない。民族舞踊の生演奏をしていた楽団の人に店員さんわざわざ尋ねに行ってくれたけど、結局「ワカリマセン」。
 勝手に1弦E、2弦A、3弦Dと合わせて、時々弾いてました。何故このチューニングかというと、マンドリンの1〜3弦のチューニングに合わせてみたのです、形も似ていたし。まあバイオリンも1〜3弦はコレだし、うん、きっとそう。なんとなく、しっくり、くるし。

 その後仕事で柏崎トルコ文化村の営業の人とお会いする機会があり、話題はサズのことへ。その方のお話だと「1→D、2→A、3→E」ではないか?という。いや、確かにそうだった、とおっしゃる。これはギターの4、5、6弦(上3つ)と同じチューニングになる。なるほど、なんとなくうなずける――。で、家に帰って合わせてみる…が、どうもしっくりこない。
 私が勝手に合わせた方が絶対イイと思うんだけど。
(例によって、いつものように)『誰か詳しい人、教えて下さい』。
 日本で教則本は出てない様だし。

 ところでトルコ料理なるものを食べました。
 トルコ文化村の中のレストランで。
 ポテトスープがあって、最初一口ザラザラして「マズぅ」。 トルコワイン(グラス)一口飲んで、薬臭くて「ズぅ」。 パンは固くて、塩と小麦粉の味だけで、しかももそもそしてて「マズぅ」。
 トルコ料理って、いったい……(声:キートン山田)。
 
と思ったのは一瞬だけ。ハマるハマる。
 素材の味を生かした、また、技術的なところも素晴らしい料理です。さすがは世界三大料理。
 特にあの薬臭くて「史上最悪」とさえ思えたあのトルコワイン。肉料理あたりと一緒に飲むと最高。この料理にはこれしかない、といったかんじ。いやあ、美味かった。

 そのうち家でも作れるようになったら、「ちゅーぼーやっちゅーねん」じゃない、「びすとろたかがっき」だっけ?あそこで紹介できるといいと思いませんか?うぇぶますたーさん。


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