GUILD  F30RS

 

 


 いいでしょう。
 ギルドです。ちょっとマニアックなメーカーです。一時期、その名を轟かせたものの、ここ10年くらいちょっと陰をひそめてる感じです。
 アコースティックギターの2大横綱、東のマーチンほどきらびやかではなく、西のギブソンほどロックな音ではない。どちらかというとちょっと中途半端な、たかがっきぱぱにはもってこいの(?)楽器です。

 ギルド使用のミュージシャンといえばポール・サイモン。そう、サイモン&ガーファンクルのサイモンです(他にもスラッシュがダブルネックのアコギというマニアックなのを使ってたりしてますが)。
 で、このギターも確かポール・サイモン シグネイチャーだったと思います。このギターの型番は F30RS。通常ラインナップのF30R(Rはサイドバックがローズウッドという意味)とどこがちがうのかはよく分からないけど、ポジションマークが○(どっと)でなくて、☆マークなところかな。
 型番の最後のSってサイモン(SIMON)なのかシグネイチャー(Signature)なのかスペシャル(Special)なのかはたまた☆(STAR)なのか・・・。

 ボディ形状もドレッドノート(一般的な形)でなければジャンボでもなく、オートリアムでもない。 コンサートタイプと言われるのとも違う。まあ、セミジャンボという中途半端な大きさ。 ああ、どこまで行っても中途半端。やはりぱぱの為に有るような楽器だ!

 このギターは姫路に居た頃購入。以前HB(ハミングバード)の時お話したH田氏のワナで。S楽器の店頭に3本ギルドがあった。ある日、H田氏に「ギルドの特徴をよく吟味しといて」とひとりスタジオにいれられ、弾き比べさせられた。他の2本と比べて明らかにこのF30RSはいい。通常、5分も弾けば(もっといえば10秒くらいでも)ギターの特徴はわかる。ところがこの日はお客さんもほとんど居なかったし、ギターの音も気に入ったのでついつい5分のつもりが10分、15分と伸びていき、 いつの間にか30分くらい経っていた。そこでH田し登場。スタジオ内で接客しはじめた。一旦壷にはまると、絶対におとす、と言われるH田氏の蟻地獄トーク。アダマスのローンの途中だったし、なんとか切り抜けた・・・つもりだった。H田氏はスタジオから出ていき、その後しばらく弾いてから試奏終了。スタジオからでた私にH田氏は「ありがとうございます。こちらにお名前を。」お買い上げ伝票とクレジットの申込用紙が用意されていた。「36回だと月々・・・・」サインしちゃいました。アダマスのローンがまだ2年分残っているのに。

 ところでこのギターネックが反っています。店頭にあった時から。山野楽器さんに修理にも出したけど完全には直らなくて。で例によってB級扱いで安くした多分なので定価の半値以下位だったと思う。
 ボディとのジョイント部分が逆反りしてて、15フレット位からビビるし18フレットとかは音すら出ない。でもこのギターの場合、14フレットまでしか使うことないし、15フレット以降のことを差し引いても安い買い物だったし、お気に入りNO.1であることにかわりありません。


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