はじめてのフルート選び
(1)材質の違い
♪洋銀製 6万円程度〜
洋白製とも言います。安価で管体が軽いので、小さなお子様にはお奨め。
●洋白銀メッキ 洋銀製に銀メッキをかけたもの
●頭部管銀製 洋銀製のフルートの、頭部管だけ銀で出来ているもの
●管体銀製 洋銀製のフルートの、頭部管以外が銀製のもの
銀の割合が高くなるにつれ、値段も重量も上がりますが、音には深みが出てきます。
♪総銀製 40万円程度〜
表現力が豊かで、いわゆるフルートらしい音がします。
銀は変色しやすいので、お手入れはきちんとしましょう。
値段の上昇に伴い、バネ等のシステムもグレードがアップしますので、キーを押す力がほとんど要らなくなります。
音大受験の方はこのクラス以上のものを使わないと練習にならないかもしれません。
♪金製 150万円程度〜
値段も高く重量も重いですが、音に重厚さがあり、密度も高いため、遠達性に優れます。
吹いたときに抵抗があるので、向かない人も居るようです。
しかし、錆びないのでお手入れが楽です(笑)。
9K、14K、18K、24Kなど、金の割合によって様々です。14Kで200万円程度でしょうか。
♪その他
ニッケル製、木製、プラチナ製もあります。
ニッケルは格安フルートの原料ですが、吹くのが苦しい割には良い音がしないので長続きしにくく、あまりお奨めしません。入門だからとこのタイプを買って何とか継続して来られた方も、1年ほどで買い替えが必要になりました(理由は後述)。何が何でもフルートを吹くんだ、という意思の強い方はどうぞ。
木製は、バロック好きの方なら憧れるのではないでしょうか。音も大きいのでオーケストラでも使えます。
プラチナ製は好き好きです。金製よりも抵抗を感じた気もしますが、人によりけりでしょう。
値段は、ニッケル製が2万円程度〜、木製は金製と同等かそれ以上、プラチナは金製以上。
これからはじめられる方
洋銀製か、洋白銀メッキの、7万円〜のものが扱いやすいでしょう。
しかし、指導者によっては15万円〜のものを勧める場合意もありますし、目指す方向(趣味なのか、吹奏楽なのか、受験なのか)によっても変わって来ますので、これから先生につく予定があるならば、その先生にお伺いしてから購入されることを強くお奨めいたします。
学校の吹奏楽部に所属する予定の方も、出来れば先輩に事情を聞いたり、顧問の先生に聞いてみてからのほうが良いでしょう。特に指定がない場合は、地元の吹奏楽事情に詳しい楽器店で聞いてみたほうが賢明です。いずれにしても、比較検討、納得してから。
なお、値段の高いものを買う分には全く差し支えありません。15万円〜のものを習い始めに買ったほうが、あまり苦労せずに上達するような気もします。
私の教室では、最初に良いものを買ってスタートされた方や比較的早い時期に買い替えられた方のほうが、やはり上達も早いですし、楽しく練習しておられるように思います。
中級以上の方
洋白製→頭部管銀製→総銀製(セミハンドメイドもしくはハンドメイド) と、ほとんどの方が右のほうへグレードアップしていきますが、銀製のフルートの頭部管だけを金製にしたり等、頭部管をひとつ上のクラスにするだけでも音がずいぶん変わります。
銀製の頭部管でも、リッププレートだけ金、吹き口の周りだけ金、など色々ありますので、予算がない場合や、総金製に抵抗がある場合に試してみてはいかがでしょうか。
なお、たまにメーカーの評判にこだわりすぎる方もいらっしゃいますが、実際にプロの方が吹き込み比較して情報を流しているわけではありませんので、あまり気にする必要はないと思います。ネット上の情報より、楽器店や、身近なフルーティストなど、プロに直接聞いてみることをお奨めします。